「虎だ、虎になるのだ」

3か月も更新が滞ったブログで、こんなお願いをしても「見てるやつなんかいないよなあ」なんて思うのだが、賛同いただける方と、余裕のある方にぜひお願いしたい事がある。

さやちゃんを救う会

私と面識のある子ではないのだが、我がサークルの会員の14歳の女の子が、難病にかかり、現在生死の境目のピンチにある。発端は、中学校でのクラブ活動の最中に彼女が「劇症型ウィルス性心筋炎」で、一時、心停止状態に陥ったことに始まる。

何とか一命は取り留め、懸命の治療やリハビリを続けてきたものの、病状は拡張型心筋症に移行し、さらに悪化の傾向にあり、主治医からは「何もしなければ余命半年」と宣告されたのだという。

彼女を救うには、心臓移植しかないらしいのだが、現行の日本の臓器移植法では、15歳未満の子供からの臓器摘出が認められていないため、海外での移植を決断するに至った。

問題は、費用である。海外で移植手術をする場合、日本の医療保険制度などは適用されず、心臓移植手術費・渡航費・滞在治療費など約1億3千万円もの莫大な費用が必要だ。一般家庭では到底用意することが困難な金額であり、多くの皆さんの善意の募金にすがるしかないと言う訳だ。詳細は以下に、 Custom Signs & Graphics | Birmingham, AL Sign Company

さて、これを読んでいる数少ない諸君、14歳のころを思い浮かべてくれたまえ。中には、苦労をして生きてきた人もいるかもしれないが、屈託のない青春時代を送って来た人も多いと思う。また、苦しみを乗り越えて生きてきた人だって、丈夫な体があったからこそ、乗り越えてこられたのだと思う。そう思うと、14歳で病に苦しむ不条理を何とかしてやりたいと思うのが人情だ。

そういえば、先月の末ごろ、中学時代の仲間の集まりがあった。2次会はカラオケが常のコースで、私はタイガーマスクのテーマを歌い、大いに盛り上がった。思えば私は、彼らと14歳の時間を過ごしたのである。

そして、奇しくもタイガーマスクは、手術をすれば目が見えるようになる少女のために、「覆面ワールドリーグ戦」に出場し、大活躍するのである。この手の話は、古いアメリカ映画などにもよくあるやつで、大人になってみれば、興味も感じない人も多いと思うが、小学生時代にこれを読んだ私は、こういうヒーローに憧れたものである。

しかしながら現実は無情であり、私に億の金を拵える器量など無い。昨年の秋には、競走中に足がもつれて転倒し、あばら骨を骨折するようなありさまだ。タイガーマスクの様に戦うなどとても、とても。

「あのころの未来に、僕らは立っているのかな?」

ついに自分は、ヒーローになる事も無く、間もなく老境に入ろうとしていると考えると情けなくなるが、僅かばかりの金を募金することで、タイガーマスクのマントの埃を吸いこんだ気持ちになれるかもしれないと思うのである。

あすの朝一番で、送金しようと思うのだ。そう、俺は、「虎だ、虎になるのだ」。
PS.金額的には、小猫の尻尾の毛ぐらいなんですがね。