*[CD]ブラームスをなめるんじゃないですよ
のだめカンタービレSelection CD Book (KCピース)
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/08/10
- メディア: コミック
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「のだめカンタービレ」が人気漫画であることは言うまでもないが、過去において「のだめカンタービレ (CCCD)」という限定商品が出て、あっという間に完売。その後はプレミアがついてオークションに出品されると言う状態が続いていた。(プレミア価格は、各々の曲1枚1枚を別に購入するよりも高い)
クラシックのCDとしては異例なほど売れた「のだめカンタービレ (CCCD)」。背景には、クラシックには興味はあるものの、奥行きがあまりにも深すぎて、敷居が高そうに感じてしまう点が、これからクラシックを聞こうとする人にとってはネックだったという理由がある。レコード会社としても、その要求に無関心だったわけではなく、無数の「アルファ波のでる…」とか「映画の中に出て来る…」とか「CMに使われる…」といった発売の仕方がなされていた。にもかかわらず、クラシックはクラシック並みの売れ方しかしなかったのだ。そこへこの「のだめカンタービレ (CCCD)」のヒットである。レコード会社のクラシック担当者も、ここである種の売れる法則に気がついたのかもしれない。すなわち、「漫画・アニメグッズ」としてのクラシックをと言うわけである。
講談社でも、こういった市場のNeedsを把握しつつも、より効率的なマーケティングを検討していたのだろうか?とりあえずこの「のだめカンタービレ Selection CD Book」は、「のだめカンタービレ (CCCD)」的な商売を踏襲していた訳だ。ところが、次のような企画まで飛び出してくるとなると、さらに攻めの姿勢を強めてきたと言うことだろう。
- アーティスト: R☆Sオーケストラ千秋真一,ブラームス,ドヴォルザーク,千秋真一,R☆Sオーケストラ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: CD
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まあ、かくのごとく書いてきた私ではあるが、クラシックにはそれほど通じてはいない。それこそ「のだめカンタービレ Selection CD Book」でも買って、入り口からクラシックの奥行きに触れたがる口である。ましてや、ブラームスなどと言ったら、3曲ぐらいしか知らないかな?誰の、どの演奏が…を云々できるほど聞き込んでなどいないわけだ。
そんな私こそ、「まったくブラームスをなめるんじゃないですよ」と言われなければならないだろうなぁ…
平山の2得点デビューを見てしまった
21日未明放送のオランダ・エールディビジの「デンハーグvsヘラクレス」戦で、平山相太の衝撃的なデビューを目撃してしまった。
期待されたワールドユース大会で1得点しか出来ず、意を決して、大学を休学して渡蘭したものの、フェイエノールトとは契約に至らなかった。幸いヘラクレスが拾ってくれたものの、過労が原因と思われる持病のアテローマの再発に悩まされ、最近良い事の無かった平山相太。
先発の可能性は無いことは分かっていたが、試合展開次第、それも先制点を許したら、一気にFWの数を増やして攻勢に転ずるときに投入される可能性はあると思っていた。
ところが、かつて市原でプレーした事のあるボス監督は、後半早々先制されても一向に動く気配が無い。平山投入どころか、中盤の選手の足が止まる劣勢の中一人も変えないのである。
そのボス監督が動き出したときには驚いた。いきなり3人投入である。その中に平山がいた。これが、彼が機を見計らっていた秘策であるとも知らず、私なんぞは、「この監督、無能なのではないか」と思った。
これを秘策であると見抜いたのはTV解説の野々村氏。しかし、それも平山が同点弾を放った後のことである。野々村氏が解説するには、ここでいきなり3人代えてきたことによって、最初のセットプレーのときに、3人のマークがあやふやになっていたと言うのである。
東洋から来た一見無口な若輩のFWなんぞは、かつてトータルサッカーで欧州や世界を一斉風靡したオランダサッカーのなかでは、取るに足らない存在だったかもしれないが、さすがにノーマークでは楽勝で得点してしまう。
この1点は監督の秘策が的中しての得点だったが、7分後の逆転弾までは期待していなかっただろう。ファーポストに飛んだCKが折り返されたボールを競り合いながら、またしても頭で押し込んだ。
前歯1本折ったことは確かに痛いが、ここで顔を売っておかないと、この後チャンスが回ってくる保証は無い。日本人選手の欧州でのデビュー戦での得点は4人目だが、2得点は中田と平山だけ。この先、イヤでも期待してしまう。
それでも、ボス監督は冷静だ。
「大事に使っていかないと、潰れるかも」
いやいや、名監督である。(ごめん、前言撤回)