ライブドアばかりに目を奪われるな

ライブドア・ショックという言葉が市場を駆け抜けている。前日の東京地検によるライブドアへの家宅捜査の結果、粉飾決算の疑いが出てきたことを受けて、日経平均は一気に前日比700円安まで落ち込んだ。約定件数の上限450万件まで迫ったので、取引の全面停止に追い込まれた。
たしかに、ライブドアの株価の不正操作や不正経理は厳正に罰せられるべきではあるが、今回の株の暴落はライブドア信用取引を規制しようとしたマネックス証券の対応が過敏すぎた点と東証の取引件数の上限を低くしたままにしすぎた点が、このような事態を引き起こしたと思う。

東証の取引全面停止は、そもそも、個人投資家の投売りが増えたことを理由にしているが、個人投資家のPCは、東証メインフレームのコンピュータに直結しているわけじゃない。それぞれの個人口座が開設してある証券会社のコンピュータに一度受け付けられてから東証に発注されているはずだから、個人投資家の取引が急増したら、まず先に証券会社のコンピュータのほうがダウンしそうなものだが、もっともサーバの容量の大きさが求められる東証が先に落ちてしまうんじゃあ、情けない話だ。

こういうことが話題になってしまうと、耐震計算偽造事件の証人喚問のニュースが蔭に回されがちだ。17日の証人喚問で小島社長は殆どの質問に関して、刑事訴追を恐れるあまり、証言を拒否した。被疑者の権利とはいえ、「何事も包み隠さず、証言する」と先生に署名捺印しておきながらの証言拒否は、なんとも釈然としない。まあ、そもそもここまで証人喚問の時期を引き延ばされたために、先に司直の手が入って、こういう事態になってしまった。これって、証言させないための陰謀かなあ?

新聞は耐震偽装が記事にならないから、さらにライブドアを前面に押し出す。オマケに17日は東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯の宮崎勤の死刑が確定したとあっては、なんでこんな日に証人喚問なんかやってるんだ?ってな感じだ。

K子さんの死の知らせを、自分なりに伝えるべきところに全て伝えたと思う。サークルOBの名義ではなく私の名前でだが、弔電も打っておいた。ところが、この件について誰からも反応がない。9日に死んだ同期のKさんの死で、みんな反応が鈍くなっているのだろうか?

っと、思ったら、夜、1期下のT君からメールが入った。彼は、クラスもゼミも一緒だったらしく、とてもショックを受けていたようだった。