またも、仲間の死

私は、今年の3月で48になるのだが、私ぐらいの年齢の男はともかく、同じぐらいの女性にとっては、受難の時期なのだろうか?今度は、後輩のK子さんが、今朝早朝になくなられたと連絡が来た。
後輩のK子さんとは、かなり縁がある。我々のサークルが団体で出かけていって、ボートに乗って遊んだりすると、妙に彼女との組み合わせになったものだった。石神井公園でも、野尻湖でも彼女と一緒。

要領が悪いのか、夏合宿のゲーム後の罰ゲームでは常連だった。なかに、先輩をひっぱたいてくるという罰ゲームがある。その晩、我々のグループがお茶会を開いていると、他のグループがぞろぞろと入ってきた。すぐにピンと来た。標的は?罰を受けるのは誰?どうも、標的は私のようで、罰ゲームを受けているのは彼女のようだった。「折り入って、私に話がある」という。私のまん前に正座をしたまでは良かったが、あまりに大きなバックスウィングをしたので、ついつい避けてしまった。そのときの悔しげな表情が可哀相だったので、次にはわざとぶたれてやった。

色黒ながらも大きな目がきょろきょろ動いて、小柄でブーツを履くと妖精みたいな華奢な後姿になるのが可愛らしいお嬢さんだった。何が原因で死んだのか?メールには書いてなかった。メールしてきた男も、彼女に少しだけ気があった。酔っ払って、サークル内の女の子の家に電話するのが流行っていたとき、彼女の家に電話したそいつが、彼女が今の夫になる男のことが好きだと聞いて、かなりショックを受けていたようだった。私も、ちょっとだけショック。

明るい笑顔の人だったが、大学在学中に不幸があった。彼女の母上が亡くなられた。彼女の年齢から推し量っても、かなり若くして亡くなられたと思う。そんな結論はナンセンスかもしれないが、短命な血筋だったのだろうかという考えが頭をよぎった。

連絡を送ってきた男は、彼女の死にかなりショックを受けているようだった。私もショックだ。しかも、こう続いて仲間が若くして死んでしまっては……

それにしても、仲間の死をメールで知るような時代になったんだね。