最近の私(元旦以降)

1月1日、皆さん、新年あけまして、おめでとう。
晦日から兄の家に泊まりこんでいる。紅白歌合戦は、TVこそ点けていたけど、飲み食いと会話にまぎれて、いつの間にか終わっていました。食べる直前に見たパフォーマンスでは、平原綾香の「明日」が印象的でした。作曲者のアンドレ・ギャニオンは、カナダのフレンチ・ディヴィジョンのピアニストで作曲家。「白い馬の伝説」や「Age35」のテーマを作曲したときから注目していた人です。試聴できまっせぇ〜

明日

明日

平原綾香は、Amazonのレヴューを見ると、透明感のある声なんて評されていますが、楽曲や歌詞にそういうものがあっても、彼女の声そのものは、いわゆるハスキー・ヴォイスと言うやつで「あれが透明感かなぁ?」って思ってしまいます。でも、こういう声の人って、今まではああいう透明感のある楽曲には手を出さずに、ブルースやジャズみたいなものを歌っていたのに、アンドレ・ギャニオンの美しい旋律に乗せられて、とても面白いチャレンジになっていると思うのです。そしてメゾソプラノの音域の彼女の声は、ソプラノに較べて低い分、力強さを感じさせるものがあり、「明日」に希望を見出そうとする人たちに力を与えているような気がします。それが彼女の歌の魅力だよなと思います。

夕べまで雪が降っていたのに、目が覚めると晴れ上がっていた。と言うことは、またしても初日の出のご来光を拝まなかった。まあ、冬場は晴れると言う日が極端に少ないこの地方だ。そのために、寒い中を起きて待っているなどと言うのも、天候に裏切られたときに悔しいから、やらないんだけどね。

姪が起きて活動を始めたので、私も起きて、彼女にお年玉を上げた。就職が決まって、今年からは自分で稼ぐようになるから、「最後のお年玉だよ」って告げて渡した。

兄の家に居ると言っても、ウチからは極近いところに居る。飯の前に、色々やってから、時間があれば初詣まで済ませようかと思っていたのだが、メールチェックをしているうちに電話がなり、時間切れ。飯の後、酒の酔いを醒ませてから出かけることにしよう。
ところが、「サッカー天皇杯全日本選手権勝戦」というのが、元旦にはあるのだよ。

今年は、浦和レッズ清水エスパルスの対戦。Jリーグ公式戦では、なかなか攻撃と守備がかみ合わなかった清水だが、この天皇杯では硬いDFからサイドを駆け上がって前線にスムーズにパスが回っている。一方、リーグ屈指の選手層を誇りながら、最終結果こそ2位となったものの、途中何度も優勝争いから脱落しかけていた浦和は、例によって個人技を生かして清水のゴール前に攻め込む。

優勢ながらも清水を攻めあぐねていた浦和だが、前半終了間際にコーナーキックからの何度かの跳ね返りを横から上げたクロスを堀之内が真ん中から頭で押し込んだ。先制された清水は、後半大攻勢を仕掛ける。とはいえ、なかなかシュートまで持っていけない。それでも、ゴール近くまでボールを持っていけば、堪らずファールを犯す相手選手も出て来る。フリーキックコーナーキックが多くなり、得点の予感がしてくる。しかし、選手の脚が止まりだして、逆にカウンターを喰らうようになった。長谷川監督は、選手交代で局面打開を図る。平松と市川の投入である。(でも、なんで森岡がサイドのポジションにいたんだ?道理で、サイドの上がりが少ないと思った)ところが、浦和の追加点はこの直後に入った。実は、スーパールーキー赤星を投入してから、浦和がボールキープできるようになっていたのである。こいつがキープしている間に、ポンテやマリッチがポジションを取れるようになる。浦和のチャンスは、そこから生まれていた。(小野なんか要らないジャン、浦和)先制されていなければ、こいつを潰しに言ったのだろうが、攻めあがらなくてはならない。しかし、攻め切れなかったところで、赤星を中心としたカウンターが一閃、直後に市川が入れ返したものの、この1点が大きかった。くわえて、交替で入った平松が、審判への執拗な抗議で2枚目のイエローカードで退場となった。事後処理のために選手に指示を送りながら、平松を見た長谷川監督の目が、とても恨めしそうだった。まあ、ここで清水は万事休す。

さて、天皇杯の大方の行方が決まった以上、私も次の行動を考えなくてはならない。姪は、初売りのバーゲンに出かけて、たっぷりと衣類を買い込んできたようだが、私も、もう一度家に戻ってから、初詣に出かけることにした。初詣の目的は、ただ一つ、交通安全のお守りが欲しいのだ。1年1年、お守りを更新しながら、氏神様に無事のお礼と報告に行く。

そういう殊勝な心なら、やはり朝一番で行くべきだったのだ。「天皇杯を見てから」などと構えていたものだから、神社には長ぁ〜い列が出来ていた。最後尾に並んだから、もう初売りには行けないだろうと諦めた。いろんな人がお参りに来ている。長い列を見て諦めて帰った親子3人連れ、クラスメイトの噂話で時間を潰す女子高校生2人、なかでも面白かったのは私の後ろのカップル2人。本殿が近づいてくると、中から雅楽の録音がテープで流されていることに気がつく。「越天楽」ってやつだ。後ろの2人も聞いた事があるらしい。女の子が言う「東条英機が吹いているのかしら?」おいおい、それを言うなら「東儀秀樹」だ。

面白い奴等がいるけど、初詣は朝一番までに済ますべきだろう。

1月2日、姉夫婦が年始の挨拶に来た。来ないと思っていた大学を2年目の留年が確実な甥も伴ってである。ということは、義兄と酒が飲めるということである。まあ、買い置きはある。それに、いずれにせよ、買出しに行くべき物は買出しに…と言う訳で、車で遠方のスーパーへ。

こういう巨大な店が繁盛してるから、初売りだというのに商店街に人が来ない。来ないから、店を閉める。閉めるから、客に愛想を点かされて、来なくなる。商店街はデフレスパイラル真っ只中である。

買い物は手早く済ませたい。なあに、目指すものの在り処は分かっている。5000円の特上寿司一皿あれば、後は小さなもので良い。オードブルなど、でっかい皿に乗っているのなんて、どうせ食べきれない。小さなパックながら、ローストビーフとローストチキン、そしてフォアグラのムースが入っている1800円のパックが目に飛び込んできた。「フォアグラなんて、こんな価格で美味いのか?」とは思ったものの、こういう時でなければ、買おうとも思わないものでもある。話のタネに買って行くか……5000円の寿司もゲットした。食後には、ブルーベリー入りのヨーグルト、これは目の病気で闘病中の姉のためである。

さて、姉たちが来た。まず、挨拶は、予想通り、先月の停電の話である。いやあ、皆苦労してたんだねぇ……この人たちは、ウチに来ると真っ先にTVを点ける。いや、良いんだけどね。話をしに来たのなら、TVは邪魔だと思うのだが……実際、しゃべってばかりで、TVの内容なんて覚えちゃいないだろ?でも、まあ、こっちも適当に話題を切り替えられる利点もあるかもね。

電車男」って、ドラマは初めて見た。う〜〜〜〜〜ん、どうも2チャンでのやり取りの面白さを、上手く表現できていない気がする。マンガは、3種類ほど出ていて、どれも面白かったけどね。やっぱり漫画向きの話なんだろうか?パソコンの画面のカットをTV映像にパーティションを切って見せるってのは、細かすぎて分かりにくいんじゃないだろうか?それを補うように、書いている文字を登場人物にセリフとしてしゃべらせているが、「きたぁーーーー」とか「おまいらぁーーー」とか「みんな、餅つけ」とか、こういうのって実際に言葉にするとバカ臭いだけで、やはり書いてあるのを読むメディアの方がむいていると思う。ただ、伊東美咲さん、美しいです。

甥の留年については、できるだけ触れないでいたのだが、帰り際にオフクロがその話題に触れたので、私からも、「悩みがあったら、自分だけで悩むのではなくて、誰でも良いから相談しろ」とだけ言っておいた。彼の変な自意識が、必要な行動をとることを遅らせ、留年が2年目となってしまったのだ。野球の守備を教えるとき、「エラーは誰でもする。問題なのは、エラーをしたことで慌てて、傷口を大きくしてしまうことだ」と教えてくれた人がいた。彼の場合も、自分の不名誉に必要以上に傷ついてしまって、どうして良いか相談できなくなってしまったのが痛かった。

姉が帰った後は、高校の野球部OB会。正確には「S先生と飲む会」なのだ。正式なOB会は別にある。この会合は、正式なOB会から睨まれた存在だ。そうなったのには、複雑な理由がある。正式OB会を牛耳っている人たちとS先生とが対立してしまったからである。

この会の世話役のT君は、高校と大学で私の後輩であるために、私は彼に出来るだけ協力したいと思っている。OB会は、T君にOB会を分裂するような真似はするなと釘を刺さしているが、我々はOB会に参加するのをやめさせているわけではない。全くの自由なのだ。なのに、正式のOB会が不人気なのは、どなたさんのせいなのかは、OB会の方々でお考えいただくべきだろう。

この会での話題は、今はあまりにHOTなので、書けません。ただ、健康、離婚が話題に上るなどというのは、みんな、年をとった証拠だろう。また、商店街同様、飲み屋街も客足が遠のいたせいで、2日から開けていない店が多く、この町の経済の問題の深さを浮き彫りにしている。

1月3日、改めて届いた年賀状を見直してみると、妙なことに気がついた。差出人不明の年賀状がある。誰だろう?戌年なのに、猫(しかも招き猫ならぬ三毛猫)の絵柄。一度2005年と書いたものを6年に書き直している。「1月から新橋で新しい仕事に就く」と書いてある。そういう粗忽者に、新しい仕事が勤まるだろうか?心配である。(心配しても、しょうがないのだが)

消印から投函された地域を特定しようと表にひっくり返してみた。ところが、これが不思議なことに、たしかに切手が貼られていたのだが、消印が押されていそうな部分が千切れているのだ。もしも、最初からこの状態だったら、差出人が不明なのだから、私に料金不足の請求が来ているはず。ということは、切手は貼られていたものの、糊の部分が他の郵便物にくっついたりして困るので、途中で郵便局員が切り離したと見るべきだろう。とても迷惑なはがきの出し方をするヤツだ。誰だろう?

筆跡は、明らかに女の手だ。過去の年賀状を引っ張り出して照らし合わせれば明らかだろうが、それも面倒だ。もう一度、文面を見直してみると、「新しい仕事を覚えられるか不安」と書いていながら、「とか言ってもどうにかなってしまうのですが」と楽観的だ。東京近郊在住のベテランの女子事務員と見た。こういうのに、主婦のパートタイマーはありえない。

最大の手がかりは、「戌年にもかかわらず、猫の柄の年賀状」を送ってくるほどの猫好きで、そういうメンタリティーを持っているとなると、ひとりの後輩の名が、脳裏に浮かんだ。

確かめてみよう。

その晩、電話をかけてみたのだが、呼び出し音の後に、「ただいま電話に出られません」とのメッセージ。「傍に男でもいるのか?」そういう勘は、あまり働かない人間なのだが、同時に徹底して「間の悪い男」なのである。「そういう事もあり得るだろうな」と一人で納得してしまう。

1月4日、記録的大雪が続いている。私が子供だった頃は、舗装された路面に消雪パイプなんてものは無く、このレベルの大雪になると、除雪こそされるものの、その雪を融かす術が無く、虚しく路肩に積み上げられていたものである。当然、その雪で各商店の店先は隠されてしまったのだが、そんな状態でも商店街には客足が途絶えることは無かった。ところが、消雪パイプが完備された現在は、皮肉にも商店街に客足が途絶えてしまった。

それにしても、毎日、車の雪を払ってからの始業となる。まあ、自分なんぞは車の雪の事だけ考えていればいいが、各自治体の除雪にかけられる予算は、12月1ヶ月で、既に底をついているんだそうな。

そんな状況なら、スキー場は、さぞホクホク顔だろうと思っていたら、そうでもないんだそうだ。通常、どんなスキー場でも、最大のかきいれ時は年末年始だから、この時期の大雪は大歓迎だそうですが、今年の大雪は度を越しており、1月3日はついに滑走不能なほど、雪が降ったらしい。しかも、夜には大雪で出来た雪庇の崩落によって、雪崩まで発生したという。月並みなまとめ方だが、何事も度を過ぎると良い事は無い。

不明の年賀状の差出人と思しき人に電話をかけてみようと思う。しかしだ、文面にあるとおり、「1月から新しい仕事」とある。とすれば、この日が新年の仕事始めであるだけではなく、転職後の第1日目と言うことでもある。そういう状況の人間に仕事中に電話をかけるわけには行かない。日中の確認は諦める。夕方になって、ようやく連絡がついた。やはり彼女だった。「差出人が書いてない」と聞いて、かなり悔しがっていた。負けず嫌いなのだ。

彼女の知り合いには、私の町の出身者が多いというので、私も「ネット上の友人には平塚の人が2人もいる」と伝えた。「しかも、2人とも平塚KN高校出身だよ」というと興味を持ったようで、年齢を聞かれた。ずうっと年下の松子さんはともかく、okamiさんの年齢は(推測するしかないのだが)どうも彼女に近そうだ。試しに下の名前を教えると、該当者が2人くらいいるそうな。問題はokamiさんの旧姓だが、この電話のときは思いださなかったのだが、過去に一度教えてもらったヒントで検索したら、Tさんだったような気がした。

さて、この2人に繋がりはあるのだろうか?興味は尽きない。

1月5日、株式相場は4日から始まっている。日経CNBCのオープニングベルを見てから仕事にかかろうとしたら、「イスラエルシャロン首相が倒れて、重体」とのニュースが入る。もともと強硬派だった爺さんが、最近は少し丸くなったのか?パレスティナとの協調路線を歩み始めた。むろん、彼を押してきた人たちやら、強硬派の人々は、いっせいに彼を非難しはじめた。今ここで、彼に死なれると、パレスティナはまたもや混乱した状況に陥るだろう。

これは私の邪推でしかないが、毒を盛られたなんて事は無いだろうか?毒というよりも、高血圧の患者に血圧を上昇させる薬とか、そういう類の毒なのだが……

初めて福袋なるものを買ってみる。
街の商店街を圧迫する巨大スーパーで、衣類を物色していたら、福袋がいくつか残っていた。私の体のサイズは規格外なので、姪が買いに言っていた店では、私に入るサイズは見つからないだろうと思っていたので行くつもりは無かったのだが、この店には私を余裕で受け入れてくれる服を売っている。

ブランド別の福袋で、中身もおおよそ分かるようになっている。B社の福袋がたくさん残っている。このブランドは嫌いではない。トレーナーも1枚持っている。ただ、福袋の中身は、黒っぽいものばかりで、あまり面白味が無い。隣に並ぶH社のシャツとマフラーの色の組み合わせが、妙に気に入った。しかも、カーディガンとコートっぽいジャケットの色を見ていると、自ずからこのインナーならば、どんな色を合わせるべきかが分かってくる。とても勉強になる福袋だったので買って帰った。

あと、3つボタンの上着を1着欲しいのだが、予算がなぁ……