高架水槽の凍結は続くよ、どこまでも〜♪

今日は昨日より気温が高い。ところが、昨日の職人が、作業の後、分電盤の大本の電源を消して帰っていってしまったので、やはり高架水槽の給水パイプが凍り付いてしまっていた。救いは、水槽一杯に水が入っていたことだ。
ポンプは動いているのだが、水槽に水が注がれている気配は全く無い。とはいえ、午前中は、パートさんが1人、娘が初産の後の世話のために、育児休暇?に入ってしまったため、とても水道屋さんを呼んでいる暇がない。とにかく猛烈な忙しさだったのだ。前日比で暖かいとは言っても、極寒の日に汗だくになって働いていた。

同じような依頼が重なっていて、いつ行けるか分からないといっていた水道屋だったが、なんとか頼み込んで3時過ぎに来てもらった。ただ、昨日の職人は、夜間作業を頑張ってくれはしたものの、最後に失敗をしていたので、今日は別の水道屋を依頼した。いずれにしても、今日は時間、気温とも昨日に較べてずうっと条件はいいはずだった。

ところが、やってきた若造二人は、無能な二人だった。凍ったパイプを暖めるだけなら、お湯をたくさん沸かしてかけまくるだけなので、私にも出来るのだが、できればむき出しになっている鉄管の被服を直していってもらいたかったので彼らを呼んだのだが、このでくの坊2人は電気式のヒーターを持ち込んだのだ。そのとき、ちょっと嫌な予感がしたのだ。電気を使うので、横から補助的にお湯をかけてやることが出来ないからだ。

しかも、この電気式ヒーター、鉄管に直接電気を流して、鉄管自体を暖めるのだという。大丈夫か?家庭用の細い水道管と違って、直径4センチぐらいもある太い管に電気を流して、どのくらいの時間で暖まるというんだろう?

案の定、彼らはこの鉄管が簡単に暖まらないことに気がついた。そこで、携帯電話で、他所の現場の先輩職人にアドバイスを求め始めた。全く、職人の作業風景も変わり果てたものである。私が、千葉の土木作業現場で請負仕事の職人の作業の監督をしていた頃は、離れた場所の電話といえば公衆電話しかなかったから、職人たちはとにかく手が先に動いていたものだが、このでくの坊たちは携帯電話で仕事をしているようなものだ。

あげくに、上手く行かないものだから、やたらに鉄管が凍っていると推定される範囲を広げたがり、被覆が充分な縦管の部分までも範囲に入れて熱し始めたから、作業は庸として終わらない。私が店番の時間が来たので現場を離れると、奴らも現場をちょくちょく離れるようになる。それでも、鉄管は暖まらない。当たり前だけど。

結局、パイプの氷が解けて水槽に水が入り始めたのは、彼らが夕飯を食い終わって再び現場に姿を現した8時過ぎで、作業が終わったのは9時過ぎだった。鉄管の被覆のはげた部分はすぐには直せないので、凍結防止ヒーターを巻いていった。しかし、6時間も職人を足止めした工賃をいくら請求されるのだろうかと考えると、頭が痛い。未だ、昨日の職人の方が、やることがシンプルだった分、マシだったと思う。