高学歴の女性に嫌われる男

zappa松子さんのブログの記事に「高学歴の女子は男に敬遠される」とか言うのがあった。常連で賑わうコメント欄に重い内容のコメントが並んでいたので、軽いものをと思って書いたのだが、これが、なんか茶化したようなコメントになっちゃったので、ここに新たに自分の考えを示してみたいと思う。
事の発端は、下記の引用部分の通りである。

お嬢さんが一人いらっしゃる。大学院に来たいのだが「学歴があがると結婚できなくなる」と言われて結構ストレスたまり気味の模様。ていうか、私より10年下のこんな若い子が、今でもそんなこと言われちゃうのねー。びっくりー。そりゃ、私は言われたけどさー。でもそのころはまだ20世紀だったしなー。

しかし、本当の敵は周囲の雑音ではなく、「そうなのかな?」と思っちゃう自分自身だろうな。

というわけで。

「大丈夫よ!あたしだって二度できたんだから!」と、励ましてみたところ、「えっと、でも、するなら一度がいいんです」と切り替えされた。

む。


×イチの彼女としては、これを「アンタはなまじ学歴があったために、最初の結婚に失敗したのよ」と言われたように感じたのでしょう。随分失礼な、と言うか、おそらくそんな切り返しが許し合えるお付き合いの方なのでしょう。

まず、思いつくのが、人間、何か追い求めるものがあれば、その代償として何かを犠牲にしなくてはならないのじゃないかと言うことです。ただし、犠牲そのものは、できるだけ小さく、得るものは出来るだけ大きくと言うのが本音だと思います。

離婚はかなりエネルギーを使うと言われてますが、より有利な研究環境を得るためには、松子さんのような選択も必要だったのだと思います。引用文の令嬢が、どのように有意義な研究に取り組もうとされているのは知りませんが、大学を卒業しようとする人間が無難な就職をしないで、リスクの多い世界を目指すと言うからには、それなりの犠牲が必要なのではないかと思います。

それは、「大学院進学」のみならず、ミュージシャンや芸人、スポーツ選手も同様でしょう。月給取りになることを拒否した人間には、自由が与えられる代償に、安定した収入を持たないヤツと言うレッテルがついて回るのは、男女の別を問わないと思います。

ただし、「大学院進学」と言うと世間体はいいのですが、「それは男の場合で、女の場合は高学歴は結婚で不利」というのが、かの令嬢の考えなのでしょう。でも、そう考える人が研究に取り組めるのかなあと、余計な心配をしちゃいそうです。

彼女がそう考える背景には、cherubino君が言うように、「女に高学歴は不要」と考える人もいることは否定しません。また、どなたかがコメントされていたように、「女は男より馬鹿であるほうが無難」と考える人もいるでしょう。そう考える人もいるし、そうじゃない人もいます。あえて「人」と書いたのは、それが男ばかりじゃなくて、女でもそういう人がいると思うからです。

ブログのコメントには、「女が被害者、男が加害者」的な書き込みが多かったのですが、逆の場合は無いでしょうか?例えば、高学歴の女性であるが故に、男に求めているものは、とても高度なものになるのではないか?と言うこと。

なんかのドラマでありましたよね、・・・・・・って、私は見てないんですが、新婚旅行で海外に行って、英語を駆使する妻が、何も喋れないでオロオロする夫に幻滅して、帰国後すぐに離婚すると言うやつ。

まあ、ここでその男がどう振舞えるのか?どう努力できるのか?で、その男の度量が試されるのですが、若い時分にはそう振舞えない坊やたちも、女性たちの愛に育まれて立派な男に成長していくのだと思います。どうか、そういう長い目で見てもらえると、私も含めて助かります。