スポーツの春シーズン到来

冬季五輪が終わると、スポーツシーズン開幕が待っているという段取りになっている訳なんだなとつくづく思う。
ただ野球に関して言えば、例年なら、日本のプロ野球やらアメリカのメジャーリーグのオープン戦の様子なんかが逐一報道されて、「今年は、あいつ、調子良さそうじゃん」とか思ったりするもんだけど、今年はWBCの1次リーグなんかがあって、どうも日本のプロ野球の影が薄そうだ。おまけに、1次リーグは突破したものの、韓国には逆転負けしてるし、WBCにのめり込んだばかりに、日本のプロ野球がより衰退への道に入り込みつつあるんじゃないかと心配になる。

次に競馬だが、クラシック路線では、牝馬は混戦模様、牡馬は年明けに2歳時のタイトルホルダーを続けて屠ったアドマイヤムーンが1歩有利かなと思っている。ただこの馬、追い始めると右へ左へと蛇行する癖があり、鞍上の武豊も、この先苦労しそうだ。案外ここも混戦状態なのかもしれない。そういえば、マイル路線もハットトリックが敗れて、俄然混戦味を増してきている。今年は私の馬券も苦労しそうだ。

最後にサッカーについては、まずは先日の日本代表の親善試合。現状でのこの体たらくに関しては、到底納得をしていてはならないとは思うが、これが現時点での連中の実力なのだろうと思う。冬季五輪前の日本のメディアの異常なまでの民族主義的盛り上げに煽られた末、厳しい現実を見せられて失望を経験している我々は、もう少し大人にならねばならない。まあ、日本代表には、本大会前の最終合宿での成果に期待したい。もっとも、他の国も、その時点でキッチリと仕上げてくるだろうから、相対的な力関係が劇的に変化するとは考えがたい。それでも、このボスニアとの試合では、完全な負け試合を引き分けに持っていったことだけは評価してあげたい。

次に、3/4にJリーグが開幕した。私は、Yahoo!のファンタジー・サッカーというゲームに参加している。J1リーグに登録されている全ての選手を、仮想空間で自由に活用して、実際に行われた試合結果と個人成績を頼りにポイントを稼いで較べあうという遊びだ。ポジション別に選手を選んでいくわけだが、実際のサッカー・チームの組み方と違うのは、この選手とこの選手の組み合わせで上手く行くのか?などという高等な思考はこの際おいて置かなければならない。ポイント獲得のルールを頭に入れて、最もポイントを獲得しそうな選手の組み合わせを手持ちの予算内で決めていかねばならない。おかげで、メディアがあまり取り上げないような地味な選手に妙に詳しくなったりもした。

さて、現実空間で行われている本物のJリーグの試合だが、昨年上位でデッドヒートを演じた5チームがいずれも苦戦している。浦和とG大阪の直接対決は引き分けに終り、C大阪と千葉はともに負けた。唯一、鹿島だけが柳沢のハットトリックで広島に勝ったものの、何度も追いつかれては突き放しの苦しい試合展開だった。序盤は、昨年中位にいた意外なチームが首位に立って、リーグを盛り上げるんじゃないかなと思う。

そんな中でわがアルビレックス新潟は、川崎に0−6の大敗を喫した。まあ、昨年もFC東京に0−5の大敗だったから例年通りの出足ではあるのだが、こういうことが恒常的に繰り返されると、人間とはルーズになりやすいものだ。今年あたりは、降格がちらついて真剣にヤバいような気がする。そもそも、監督人事からして、エライ地味だった。派手にビッグ・ネームを起用すれば上手くいくというものではないが、J2出身の監督で上手くいっている人は、たいていJ1への昇格を勝ち取った経験のある人なので、選手育成では定評のある人なのだろうが、選手たちに、この監督の采配で大丈夫なのかと思われてしまったら、いろいろと厄介なことになるのではないだろうか?昨年、柏や神戸が崩壊したのも、そんな選手からの不信感からだったように思う。