汗汗汗

  • TV放映

本日、ウチの店がTVで放送されました。(新潟ローカルです)
ウチの店の商品より、私がやたら映っていました。
正確に言えば、私のシャツの汗が、やたらと映っていました。
覚悟していたとはいえ、ここまで映されると、いささかショックです。

  • 大雨洪水警報

金曜から土曜までかなり長い期間に渡って、わが町に「大雨洪水警報」が出たままだった。確かにたくさんの雨が降るには降ったが、配達途中、この町を流れる一番大きな川(2級河川)の水位を見ても、「警報が出るほどなのかなあ?」という印象しか持てなかった。

広い川幅の中央部を深く掘って2重構造にしているK川だが、現在はその真ん中の狭い部分が一杯になった程度の水位。すぐ後ろに民家があるので、かなり危険に見えるが、潅木の中に数メートルの高さの堤防がある。
それよりは、こんな雨降りの状況の中で、大量の川霧の発生が印象に残った。

ところが配達から帰ってみると、今見てきた川の近くのS地区の住人のKが、「警報が出ているから、帰る」と帰宅していた。「まあ、昨年の事もあるし、心配なのだろう」などと言ってたのだが、どうも昨年のS地区の田んぼの冠水には、人災の疑いがあるという噂を聞いた。

上の写真は、昨年、偶然冠水した日に、S地区の近くまで配達があったので、その時高いところから撮った写真なのだ。この前夜の雨は、かなりの量には違いなかったが、実は今年ほどではなかった。K川上流にあるUダムはこうならないために水位の調節をしているのだが、どういうわけかギリギリまで貯め込んでから一気に放流したために、このような事になってしまった。

前日までお祭りだったS地区は大騒ぎだったそうだが、実はその蔭でもっと深刻な事が起こっていた。S地区から隣接のO地区までのK川は、下流域では最も川幅が狭くなっているのだが、この一気の放流のせいで、O地区のA橋では警戒水位を超えてかなり危険だったらしい。橋脚が全部水没し、橋本体にまで水位が達していたのだ。こうなると水の抵抗は急激に増してしまい、もし、濁流が何か水以外の大きな木でも運んできた場合、簡単に破壊されて流失してしまう。

そうなると事はA橋だけの問題ではない。橋の流失は、下流の橋や水門や堤防をドミノ式に傷つけて破壊していく。もし堤防決壊となると、ここはわが町の市街地に至近距離でもある。さらに、下流には鉄道と3本の国道に高速道路と被害総額は計り知れない。

そんなわけで、今年のUダムの放流は、早目から加減しながらやったため、ダムの水量がなかなか減らなかったらしい。それが長々と警報が発令されっぱなしだった理由の一つらしい。それでも、昨年を越える降水量ながらも、冠水と言う知らせは聞こえてこないというのは、歓迎すべき事だろう。

各河川の水位とダムの貯水量と降水量、これらが「大雨洪水警報」の根拠になっていると思うが、いろんなものが電子制御になっている現在、ダムの水量の調節は、未だ人の勘と経験に頼らなければならないのかもしれない。

  • 多言語自然習得のサークル

20年近く前の事だが「人麻呂の暗号」という本がベストセラーになった。東京は渋谷にある、トランスナショナル・カレッジ・オブ・レックス(略してトラカレ)という語学の習得の研究セミナーに所属する女性4人による古代朝鮮語による万葉集柿本人麻呂の歌と思われるものを読み解こうと言う試みを描いたものだった。
人麻呂の暗号 (新潮文庫)
この本を読んで思ったのは、万葉集の多くの歌が古代の朝鮮語でも読めると言う事実は認めるものの、当時多くいた渡来人たちが読めるんだから「暗号である必要は無いだろう」と言うものだった。

今にして思えば、甘い読み方だったかもしれない。タイトルに「暗号」とあるのは、人麻呂が暗号として歌を作ったとと言うこともあるが、読み解こうとしている彼女たちにとって、まさに「暗号解読」に等しいものであると言う意味も込められていたのだろうということを読み落していた。

「多言語自然習得サークル」の活動の様子を始めて知ったのは、「人麻呂の暗号」の中での記述だった。ただ、関心はあくまでも「暗号解読」であり活動の詳細にまでは至らなかったのである。それでも、「多言語を同時に習得できれば楽だよなあ」という気持ちだけは持ち続けてしまっていた。

インターネットの世界に飛び込んだとき、トラカレを検索してみたら、「多言語自然習得サークル」はヒッポ・ファミリー・クラブという名前で全国展開し始めていたものの、新潟にはまだ到達していなかった。

ヒッポがようやく手の届くところに来たのは、おととしのある日、店を仕舞おうとしていたら、「7ヶ国語を話す日常がある」というコピーの黄色のポスターを見つけたときだ。時間の関係で途中までしかいられなかったが、初めて講演会に出席した。ただ、それでも新潟までの往復と言うのはいささか骨が折れるし、既婚女性の多いサークルとあって、平日の昼間とかの日程が多いのが、ネックになっていた。

再びヒッポのポスターを見たのは先月の事。どうせ新潟だろうと思ってよく見ると、なんとわが町でヒッポの講演会をやると言う。20年近い歳月を経て、向うから来てくれたからには顔を出さねばと出かけていって、ついに先週入会してしまった。

後悔こそしていないが、様々な戸惑いやらいろんな気持ちが錯綜しているのは確かである。それについては後日述べたい。今日はここまで。