薬物疑惑

ディープインパクトに投与されていたイプラトロピウムの事が、少しずつ分かってきた。

1.イプラトロピウムが競走馬の体内から検出される事は、欧州では違反であるが、日本では違反ではない。
2.イプラトロピウムは、日本では使用禁止ではないが、日本の獣医が用いる事は殆ど無く、人間用に使われる事ならあるという。
3.フランスではイプラトロピウムが競走馬の体内から検出される事は違反ではあるが、使用する事自体は違反ではなく、使用する際には獣医から、薬物が検出されない期間でだけの使用は認められている。
4.ディープインパクトを診察した獣医師は、イプラトロピウムを処方するに当たり、使用が許され得る期間を処方箋に明記したが、その後、その通り使用されたかまでは、自分の責任の範囲外であると主張している。
5.ディープインパクトは、国内でも何度かは吸入治療を受けていたが、それがイプラトロピウムかどうかは、分かっていない。

以上のことを総合して考えるに、「薬物の不正使用」というよりは、「治療薬の投薬期間の認識ミス」と考えるべきのように思える。実際、現地フランスでも、そのような報道のされ方のようだ。ただ、それでも、ミスはミスであるし、罰金や制裁はあるようだ。

菊花賞予想

1頭の逃げ馬が作るスローペースで、残り800mからのヨーイドンの競馬が予想される。そういう競馬では、距離適正云々はあまり影響されないものと考える。競争能力の優秀な馬、実績のある馬を中心に考えると、人気馬中心のチョイスになる。

メイショウサムソンドリームパスポートアドマイヤメインマルカシェンクアペリティフということか……これら5頭には、いずれも死角がある。

直線が平坦なコースでいずれも負けているメイショウサムソン、血統的に長い距離は疑問視される上に、最近調教で舌がハミを越えて、折り合いが疑問視されるドリームパスポート、目標にされるに決まっている逃げ馬アドマイヤメイン、いくら何だって、これだけ出否を迷った馬が(しかも2度の骨折の後)充分な調整が出来たとは思えないマルカシェンク、3歳4月時点での2500m勝ちが評価されてはいるが、その時点での条件戦での勝って、レベル的にどうなのよって?思ったものの、まあ、安藤騎乗なら有力か?ってな人気馬アペリティフ

大穴党なら、「俺なら、こいつらは全部消しだな」とのたまうかもしれないが、多分、どんなに荒れても、上記5頭の中から1頭も3着以内にこない事は無いと思われる。

まあ、2年連続で3冠馬を輩出して、有馬記念は2代に渡る3冠馬対決で、薬物疑惑のニュースなど一掃して欲しいと言う願いが、競馬界に充満している事を察し、サムソン・ドリームの7度目の対決に期待したい。この2頭を軸に、上記の残り3頭、他に競馬界のこの空気を読めないイネスが騎乗するトーセンシャナオー、何となく潜り込んで来そうな関東馬ミストラルクルーズネヴァブション、末脚が魅力のトーホウアランへの7点の3連複を買ってみた。