玄米茶とめかぶ茶

こういうのはどこの町にでも催されるのかもしれないが、わが町では、毎年今の時期に、「全国物産展」なるイベントが行われる。私も子供の頃から行っている。母は、昨年買った昆布のダシの出が良かったので、今年もアテにして行ったら、お目当ての品物には巡り合えなかったと失望していた。

そんな中で、我々母子が買ってきた物は、玄米茶とめかぶ茶。


玄米茶は、とてもたくさん出品されていたのだが、それぞれに値段にバラつきがあってビックリ。茶処・静岡の玄米茶などは、同じパッケージに入っているのに、驚くほど高い。茶処としての気位の高さを感じてしまった。結局買ったのは、岐阜県の商品。抹茶入りで、とてもよい香りでした。

私が惚れ込んで買ったのに、帰宅早々、封を開けて母がかじりだしたのが、めかぶ茶。昆布のめかぶを切り刻んだだけのもので、お茶など入ってないものなんだけど、茶の名前がついている。以前、カイロの治療を受けたとき、施術の後で出してもらったのを思い出して買ったのだ。

それにしても、以前は昆布漁の時に、邪魔だから捨てられていためかぶだが、ここ最近の食卓への進出度合いはめざましいものがある。まあ、メディアで取り上げられる以前に、あのヌルヌル感が何となく健康に良さそうだったもんなあ〜。

ひとかけら茶碗に入れてお湯を注いでみた。お茶じゃないから色が変わる訳じゃなし、成分が滲出するには時間がかかりそう。香りもそんなに強くない。ただ、昆布についている塩の味って、なんと自然で美味しいのだろう?でも、気が短いから、やっぱりかじっちゃうだろうなあ。

何度かお湯を注いでも味が変わらなくなったから、茶碗から取り出してみると、デカイ。良くぞ茶碗の中で、ここまで育ったと思えるぐらい、デカイ。それにしても、つくづく、不思議な食べ物である>めかぶ