ラジオ番組「ヒッポ海を渡る」

ついに、サークルの名前を明かしてしまったかという感じですが、まあこれ以上、匿名にしたまま書いているのも不自然でしょうから、改めて紹介させていただきます。私の入っている多言語交流サークルとは、ヒッポ・ファミリー・クラブのこと。

言葉を学ぶのではなく、赤ちゃんが自分の周りで大人が使っている言葉を真似して話せるようになっていくように、大人も子供も一緒になって楽しみながら、いろんな国の人々と交流しながら言葉を育てていく活動しているグループです。(事実、驚くほどの言語習得能力を示している人が大勢います)

全国700か所以上の活動拠点を持ち、会員になれば、全国どこの活動場所にでも参加できます。

その中でも、瀬戸市尾張旭市長久手町辺りで活躍しているグループは、地元FM局に番組を持っています。Radio3Qの「ヒッポ海を渡る」という番組です。このタイトルは、我々が最もよく使うストーリーの日本語題でもあります。この番組では、我々が普段の活動の中でやっていることが上手にテンポ良く織り込まれて、瀬戸地方の一般のリスナーにも紹介されているわけですが、何分、ローカルなFM局の事で、瀬戸地方でしかオンエアは聞くことができません。

それを私が聞くことができるのは、彼女たちがオンエアの録音を自らのブログとポッドキャストで公開し、情報をシェアしてくれているからであります。これがありがたい。

彼女たちと書きましたが、番組のパーソナリティーは、ゴマちゃんこと尾関峰子さんとあゆゆこと久野安由子さんのお二人です。番組を盛り上げているのは、久野さんのテンションの高い雄たけびじゃなくて、コンテンツのタイトルコールです。これ、なかなかできる人いませんよ。素人からはじめて、あそこまで突き抜けるようなのは。その彼女のテンションを受け止める懐の深さと落ち着いた語り口の尾関さんは、ラジオのパーソナリティーになりたいと思ってた方らしい。なるほど、その風格を感じます。そして、自分の夢を実現した充実感も。

不思議なことに、ヒッポに入っていると、何か夢が実現しそうな気がするというのを誰かの体験談の中で聞いたことがありますが、尾関さんの場合もその実現例といえます。

実は、うちの町にヒッポがあった時、うちの町の地元FM局からも同様の提案があり、企画書を書いてみないかと当時のフェローのCが言われていたんだとか。Radio3Qの番組の方が先行していたこともあり、コンテンツ選びや企画の維持は管理の困難を伴うという推測は、私にもできた。ちなみにこの話は、わが町でのファミリー消滅、Cの離脱とともに立ち消えになりました。

その後、新潟の石山のファミリーに移った時、フェローのLさんも「やってみたい」と漏らしていましたが、当時、私も彼女もその方法を知らなかったので、そこからの進展はありませんでした。

しかしその後、ある本を読んでいたら、地上波のラジオ局からの放送ではなく、インターネット・ラジオだけに絞って公開したら、可能かもしれない、少なくとも技術的な問題だけは解決できそうだとわかりました。(どこで録音ができるか?は解決してない)

問題は、ヒューマンな部分にありそうな気がするんです。コンテンツの選択と維持、番組を毎週欠かさずに作り続ける情熱・モチベーションを持ち続けることができるだろうかと思います。

先日のファミリー内での体験発表が意外に好評だったのには、最後に今後自分がやっていきたいことを明確に述べたことにあったと思う。その中でも、インターネット・ラジオの件は、「技術的には可能なことがわかった」と言ったにとどめたにもかかわらず、聞き手の食い付きが、他のこととは明らかに違っていた事に気がつきました。

ヒッポにいると、夢が実現しそうな気がする。もし、自分の手作業だけで、番組のサンプル(コンテンツの内容はともかくも、音楽としゃべりを組み合わせただけのものという意味)みたいなものでも作れたら、みんなの協力ややる気に火をつけられるかもしれない。

Radio3Q「ヒッポ海を渡る」のブログは、
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