常々の疑問

・常々疑問に思っていたことがある。
警察の管轄地域の死亡事故発生件数の少なさは、彼らの業績や評価に何らかの影響をもたらすのだろうか?ということ。

今月初めごろのことである。
わが街を走っている国道の隣の市との境で、死亡事故が発生した。
その日だけ、わが街のメインストリートでの駐車違反の取り締まりと、周辺部でのシートベルトとスピード違反の取り締まりが激化した。

事故には、前方不注意や速度違反など、何らかの違反行為が伴う訳である。
今回の死亡事故の概要を知らないのでうまく言えないのだが、警察官の正義感から死亡事故の発生を憎むのであるなら、今回のその死亡事故の原因に特化した取り締まりにすべきではないかと思うのである。

町と町の境の郊外で駐車違反が原因で死亡事故が起こったとも考えられない。

なにか、死亡事故ゼロ記録が途絶えてしまった腹いせに、商店街に八つ当たりしに来たような勢いで取り締まられたように思えてならない。

ゼロ記録が継続すると、賞与の計算に計上されて、いくらか収入でも増えていたのではないかと疑ってしまう。増えそこなった分を、違反キップを切ることで穴埋めなどしていたりして……?


三笠フーズ事故米の不正使用のニュースが連日報じられている。
同時に、同じニュースの中で必ず報じられているのが、その事故米が中国産であること。
ちょっと作為的なものを感じる。

日本では使用を禁じられているメタミドホスだが、使用している国は中国だけではない。
むしろ中国は、対日輸出への配慮だけではなくて、自国での事故の多発のため、現在では使用も製造も流通も禁止されている。使っているのは、「せっかくあるのだからもったいない」とか、「不良在庫の処分で安売りされたから」という理由で使っている連中なのだろう。
アメリカでは、規制はされているものの、使用の禁止はされていない。

この事件は、日本人の欲と業の深さから起こっている事件であり、もともとの米の国籍はあまり意味がない。容疑者たちは、儲かるものであれば、アメリカ産であろうと、オーストラリア産であろうと使ったはずだ。無論、国産でもだ。

この報道のされ方には、何か輸入農産物に含まれる残留農薬に対する警戒感を植え付けようとする、何らかの意思を感じるのである。

でも待てよ、国産の農産物って、それほどまでに安全なのだろうか?

有機リン酸系の農薬が禁止される以前に、有機塩酸系の農薬が禁止されたはずだが、禁止されてから数年間、手元に残っているからという理由で、使っている人がかなりいたと思う。それを使った自殺も多かったよなあ……。

また、今はどうか知らないが、10年ほど前、お盆のころ、夕方、田園地帯を車で走る機会があった。田んぼの両端から白いホースのようなものを渡して、農薬をまいていた時期であった。どこも同じことをやっていたので、そのうち、大きな川を越える橋の上から川の水を見たら、合流する二つの川の一方の川、つまり農薬をまいていた地域の方の川だけが、真っ白に濁り、不気味な煙をあげて流れていた。もっとも、昔の話で今は違うかもしれないし、不気味なだけで実害は、それほどないのかもしれない。また、農薬ならなんでもダメと思ってるわけでもない。

ただ、輸入農産物にばかり警戒し過ぎるため、「国産なら安全」という短絡的な思考に結びつきたがるのが、日本の消費者だ。そして、それに付け込んでいるのが、今回の事件の容疑者たちなのだ。あまりに、輸入農産物の残留農薬のことだけに警戒し過ぎると、逆に日本の消費者の利益にならないのではないかと危惧するのである。