テキストの効能

久しぶりの更新なので、これまであったことを書き連ねようかと思ったが、2ヶ月間というと、さすがに長くなり過ぎると思ったので、本日あったことだけを書きます。

本日第3土曜日は、レアレアFのアルファの日。
通常のヒッポの活動を平日の午前中などにやられても参加できないのだが、仕事の少ない土曜日なので、配達の合間にちょっと乱入。本当に久しぶりの生メタでした。ラッキー宅にステイ中のジョスラン君(仏)の前で、フランス語で「ヒッポ海を渡る」の14番「集合写真を撮る」の場面を唄う。無難に終了。まあ、彼は執拗に発音を治すタイプではないので、油断は禁物である。

ファミリー後、ラッキーに「カヌー体験談」の多言語ヴァージョンのことを聞かれたのだが、今のところ、それらは単にGoogleの翻訳サービスにかけただけで、正しい翻訳とは言えないし、第一、頭の中に音が入っているのが英語だけという状態である旨を告げると、「フランス語なら、ジョスランに聞いたら?」との事。

まあ、せっかく長期のステイをしているフランス人に会ったのだから、そのことはいずれ頼みたいと思っていたのだが、なかなか機会に恵まれない。しかも、音などというものは、聞いているそばから忘れてしまうものだから、何とか音源として記録したい。

そこで、石山から帰ってから、電気店でICレコーダーを物色。あまり高価なものを選ばなければ、溜まっているポイントで買えることがわかった。これはラッキー(ニックネームの人じゃなくて「幸運」という意味の方)。音質は良いに越したことはないが、音楽を録音するわけじゃない。メモリもこまめにPCにコピーしていけば、あまり大きな容量は必要ない。電源は、単4の電池が使えれば、TVのリモコン用の買い置きが使い回せる。いちいち接続用のコードを引っ張りだすのは面倒なので、直接USB接続できるものが望ましい。それらでフルイにかけると、次のような機種が十分にポイントで買ってもおつりがくることがわかった。

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さて、試し録りをしようと思ったのだが、「まず昼飯を…」と思ったとき通りかかったのが、わが街の本場のインド・パキスタン・ネパール料理店「インダス」。かつてピンポンFにいた時に、忘年会を開いた店だ。マトン・カレーでも食いながら、どこを録音しようか決めようと思い、つかんだのが「おどろき、桃の木、ヒッポの木」の英語版のテキスト。

インダスのオーナー、ラティーフ・モハメド・アノワルさん(40)

さてインダスだが、雇われていた料理人の姿が消え、オーナーご夫婦とパートの女性という構成になっていた。この街での経営は、業種を問わずに非常に厳しい状況にある。ところが、注文したカレーを持ってきたパートの女性が、私のテキストを見て、突然言ったのである。

「あれ、Hippoですか?」と。

なんでもこの女性、北海道からこの街にやってきた人らしい。Hippoには、北海道で入っていたらしいのである。ただ、話を聞いていると、ちょっと状況が飲み込めない。「Hippoが現在19ヶ国語」と聞いて、非常に驚いていたようなので、かなり以前のことなのか?でも彼女がいたころは、まだタイ語までしかなかったということから察するに、そんなに昔の話ではない。それは、彼女の年齢からも察せられる。

新潟でのHippoの活動拠点について説明したのは言うまでもないが、もともとこの土地の人ではないので、いくら説明しても、ピンと来ない様子であった。残念ながらこの人、Hippoへの参加は、時間的にも金銭的にも厳しい状況らしいが、Hippoへの初回納入金が安くなったことについては、とても興味を示してくれた。

ところで、Hippoではテキストを読むことをあまり勧めていない。これは、聞く耳を鍛えるためだ。その分、発音や文法や綴りがおざなりにされているのだが、まあ、どの国の人も日本語を覚えるときは、文法や発音や文字は後回しだろうから、そのやり方が間違っているとは思わない。でも、意外な場面でテキストの効能があったと思う。

さてこうなると、この街にHippoの活動拠点がないことが、実に痛い。実は、10月中に行われた高校の同期会の際にも興味を示してくれた人がいたのだが、この街になければ、訴える力はかなり弱くなってしまう。ひまわりちゃんは、実家の母上の介護がなくても、フェロウを頼める状況ではない。ラッキーも一杯一杯だろう。自分も、通常の活動でぎりぎりの状態だ。そもそも、ステイの受け入れさえできない有様ではないか。何とかしたいとは思うが、現状では手がない。

久しぶりのインダスのカレーは、ものすごい刺激だった。全身から汗が噴き出した状態が、夕方まで続いた。辛い食べ物は程々に。