残留争いで感動?

今日は、久しぶりにサッカーの話。
昨日、我がアルビレックス新潟は、08年Jリーグでなんとか残留を果たしました。
みんな、試合終了間際の決勝ゴールに感動してたようですが、ここは一つ苦言を呈しておかなくてはならない。
JEF千葉の社長が言っていたように、残留と言うのは最低限の義務を果たしただけなんだよね。

私は、今年のシーズンが始まる前から、ちょっと心配していたのだ。
というのも、MF鈴木慎吾という逸材を使いこなせず、シーズン途中で大分に移籍させてしまうし、前年一時期、非常に躍進した時期があって、その原動力となったのが、FWのエジミウソンの決定力とDFの坂本とMFシルビーニョの堅守と前線へのフィードの巧みさだったのだが、それらの選手が今年はいないうえに、代わりとなる選手がFWのアレッサンドロと名前も覚えないうちに退団していったブラジル人MFだけだった。

ところが、シーズンが始まってみると、序盤こそ苦戦したものの、アウェイの京都戦で不可解な判定で超ラッキーな勝ち星を得ると、勢いづいて上位も狙えそうな位置に行ってしまった。今思えば、これが危機感を希薄にした原因であると同時に、このときの貯金が効いて、終盤で下位のチームより有利に試合を重ねることができたともいえる。

さらに、最終戦はホームでG大阪と言うのは、ある意味ラッキーだったと思う。ACL王者となったG大阪だが、リーグ戦では取りこぼしが続き、優勝の目が無くなっていた。しかも、G大阪はクラブW杯を控えて、怪我なども考慮して、あまり無理はしたくなかったと思う。そのチームに2点リードしながら追いつかれているのだから、困ったものだ。

そもそも、「残留争いで感動させられてもなあ」と、みんな、思いません?

地元の新聞では、「意志の揺るがない監督」などと言われているが、移籍させてしまった鈴木が大分で優勝争いの原動力となっていたことを考えると、ちょっとあの監督の能力には疑問を感じずにいられない。