矢野、ベンチ外

まず、日本代表がバーレーンに勝ったことは、素直に喜ぼう。

その一方で、何で矢野を呼んだのと疑問を抱かざるを得ない。高さのあるFWとして実績のある巻を差し置いての招集だったのにである。

考えられるとすれば、矢野の動き方が岡田監督や周りの選手の要求に十分応えていなかったからなのだろうと思うのだ。

しかし、そういうことは2つの理由からして予見できたのではないだろうか?

一つ目は、前日本代表監督オシム氏の矢野へのコメント。
「サイドに流れることがあってもいいけど、お前の仕事場はPAの中だよと、あいつには言っておいた」
これはつまり、矢野が自分の身長を生かしたセンターＦＷのプレーよりも、ウィングのようなプレーをしたがる傾向を戒めたものだと思う。

もう一つは、今期のアルビレックスの補強の内容を考えてみることだ。
Ｆマリノスから、大島選手を獲得している。このニュースを読んだ時、今年は、矢野の出番が無くなるのかなと思った。ところが、プレシーズンマッチの情報が伝わってくると、大島を中心とした3トップなのだという。大島を中心ということは、矢野はサイドにいるということになる。また、去年1年を通じて、鈴木監督は、矢野にＣＦＷの役目を期待するのはあきらめたのだろうとも思った。アルビはそれでよくとも、矢野にとっては、代表への道は険しくならないのか?と懸念した。

ところが、鹿島戦を視察に来た岡田監督の前で、矢野はラッキーなヘッディングシュートを決める。岡田監督は、「矢野を見に来た」などという。報道陣への目くらましかとも思ったが、代表候補の発表には、「巻が落選、矢野が招集」とでていて？？？？？？？？？？？？？？と思ったのだ。

確かに、巻よりも高さがあり、スピードもある矢野だが、ＣＦＷの役割をしっかり認識しているのは、実績からも巻の方なのである。

で、バーレーン戦のスタメンを見ると、当然のように小柄なＦＷが2人先発している。まあ、小柄ながらも好調な2人だからと思って、サブのメンバーを見ても、矢野の名前がない。

じゃあ、なんで矢野を呼んだの?????????????????