水汲みの朝はつらい

電気工事の余波は続いている。
昨日は、浄化槽に水を供給するポンプが止まっていたことに気がつき、管理会社に臨時にポンプを貸してもらって、それを設置してもらうことで応急の処置ができた。

その時、一緒に思いつけばよかったのだが、実は高架水槽の水を供給するポンプも止まっていたのだ。ところが、不便を感じないときに危機を予測するのは難しいもので、その時点では高架水槽にはまだ水があり、水道の蛇口からは不自由なく水が流れてきていたので、こちらに関しては全く気がつかなかった。

そして、最悪のタイミングで高架水槽が空になり、水が止まる。

土曜の朝、トイレの小便器の水を流そうとすると、水の出が悪い。もう一度ボタンを押すと、空気が漏れたような音が聞こえ、それきり水が出なくなった。

母に「高架水槽に水をあげるポンプって、動力で動いてたんだっけ?」って聞くと、母も事態の深刻さに気がついた。しかも、今日は土曜日、月曜朝まで電気工事の会社は休みときている。

ならば水道工事会社に泣きついてみるか…と、電話をかけてみると、さすがに水回りのことは曜日を選ばずにトラブルが起こるせいか、連絡がついた。ついたものの、工事の親方が医者通いをしていて、午前11時現在、まだ下見にも来てもらえない状態である。

こういう時になると、母はブウたれるばかりである。「分電盤をあれだけ何回も見ておきながら、なんでポンプに気がつかないんだ>電気工事業者が」などと言っているが、何年も暮らしていて、それを業者に告げていなかった責任はこちらにある。

幸い、ウチには水道管から直結して水が出る水道が1か所だけある。ただし、1階の事務所にある。我々が暮らしているのは3階、両手に水を入れる器をもって、往復ということになった。

「水汲みの朝はつらい……」昔TVで放送していた「素晴らしき世界旅行」の久米明のナレーションを思い出した。われわれHippoの会員宅にステイしにくる世界各国の人々の中に、さすがに水汲みを毎朝している人なんかいないだろうけど、豊富ではない水を、効率的に使わねばならない環境にいる人たちは多いのだと思う。それを思って我慢するしかないだろう。

さて、これを書いている間に、水道工事業者が来てアドバイスがあったが、「今日明日は何も手が打てないばかりか、月曜からさらに1週間ほど、高架水槽の復旧ができない」との事らしい。はぁ……………………

「水汲みの日々はつらい………」