”Just Ballade”

火曜(15日)の夜、Misiaのライブに行った。
「星空のライブ」"Just Ballade"というヤツだ。
歌の上手い人は何人か知ってるけど、この子は凄いね。
CDを遥かに超える出来で歌えるんだもん。

たぶん、CDを収録する段階で、セコい修正なんかしてないんだろうね。
上手いと言われる人でもよくあるんですよ、実際聞いてみると音程が不安定な人。
彼女の場合、そういうレベルじゃないんだろうね。
CDを収録する段階で、かなりのレベルで歌えてるんだろうけど、そこからライブ活動やその間のレッスンで歌いこんでいくうちに、新たな、そしてさらに難易度の高いカデンツァみたいなのが織り込まれてきて、ライブの聴衆を驚かせてくれるんだ。しかも、それはライブが終盤になっても衰えることを知らないと来てる。
だから、「CDの出来こそが最高」などという歌手とは、そもそもライブの質が違ってしまう。

ただ気になったのが、サブタイトル"Just Ballade"と銘打ってるにしては、「これ、バラード?」って思っちゃうような選曲が目立った。当の本人は、「これがMisiaのBallade」などとうそぶいていたから、確信犯なんだろうけど、聴衆は、「立ち上がって手拍子をしたもんか?」、「ゆったりと座って、音の中の自分を埋没させようか?」迷っていたようだった。

私は、バラードというからには、手拍子など不要と思う世代の人間ですから、ちょっとリズムが弾むと飛び上がるようにして手を振り上げて立ち上がる連中を苦々しく思っていた。もっと困った連中は、もう曲調も落ち着いて、周りがほとんど座っているにもかかわらず、忠誠心を誇示するかのように、所在なく突っ立ったままの女の子たちだったと思う。何なの?彼女たち。周りじゃあ、迷惑してるよ。

心の中で、「アンジュセヨォ〜〜〜(「座って」の韓国語)」を呟いていた私でした。